- 所 在 恩納村瀬良垣(那覇空港から1時間30分)
- 水 深 5m~30m
- 風 向 き 南~東風
- 透 明 度 10~20m
- 難 易 度 初心者から
- ト イ レ 有り(ウェット禁止)
- シャワー 無し
- エントリー ビーチ(砂浜)
- 見 所 サンゴ、カクレクマノミ、カメ、エイ、魚礁、砂地
- 陸の方向 210度
ポイント情報
恩納村にあるナカユクイ。沖縄の方言で「一休み」という意味があります。根一面に広がる「ユビエダハマサンゴ」の群生と真っ白な砂地が見所の癒しポイントです。まさに一休み。スキューバだけでなくシュノーケルやスキンダイビングでもダイバーが集まります。ビーチエントリーとしては最多の5か所にカクレクマノミが住み(1か所は現在不在)、高確率でカメやエイに会うことが出来ます。ほかにもハリセンボンやカマス、キホシスズメダイが群れ、特に夏のデバスズメダイの群れは圧巻です。透明度は湾になっていることもあり少し白く濁りしている日が多いですが、良い日は20m以上見えます。水面移動が長いことを考慮しても癒しのポイントとしては本島周辺でもトップクラスです。カクレが密漁されている可能性があるのでその場合は正確な場所を隠すことがあります。
国道58号線沿い(恩納バイパスでない方)に駐車場がありますが、ここはダイバーのためだけの施設ではないのでみんなで分け合って使います。東屋で水面休憩中も東屋でゆんたく出来るので良いですね。
水中マップは何が何やら分からなくなっているので、ルート案ではもう少し拡大して紹介します。根と根の間に隙間がないように見えますが、実際は細い水路になっている場所がほとんどです。水中では似たような根と似たような景色が広がっているので、一度根がどんな感じで伸びているのかを確認しておくのも良いかもしれません。
駐車場とエントリー
国道58号線沿い(恩納バイパスでない方)に駐車場がありますが、ここはダイバーのためだけの施設ではないのでみんなで分け合って使います。オレンジ色に塗っている部分が駐車場になります。入り口には「ナカユクイ(一休み)」という看板があります。「御菓子御殿 恩納村店」でナビを設定すると来やすいと思います。
エントリーについても書いておきます。エントリーの方法は3つあります。
①ダイヤモンドビーチからエントリー
お菓子御殿の敷地を突っ切っていく方法です。店舗には入らずにビーチへ続く階段を下りていきます。お店が閉まる18:00まで利用できます。途中にある水道で砂を落とすなど最低限のマナーを守って利用しましょう。
※こちら側からエントリー禁止という情報もありましが、お菓子御殿、恩納潜水、地元のセルフダイバーに確認したところ禁止とは言われませんでした。なので当サイトとしてはマナーを守って使わせてもらう、ということで紹介しようと思います。
②海までの最短エントリー(推奨)
正規ルート。当サイトはこちらのルートを推奨します。昔は階段があったそうなのですが今はありません。チェーンを越えてちょっとした坂道をロープをつたいながら降りていきます。足元と頭上も注意に注意して降りましょう。
③遠回りからのエントリー
エントリーまでが長く、さらに水面移動も一番長いルート。お菓子御殿の敷地を突っ切るのに気が引ける方、器材をもって坂道を下りたくない方用です。
注意事項
- お菓子御殿の中の駐車場は使えません。
- トイレは御菓子御殿の中にあります。ですので濡れた状態及びウェットでは入れません。
- 水面移動が長いです。
- 枝サンゴの群生があるので折らないように気を付けましょう。
- ボートも来ます。近づかないようにしましょう。ボートはブイに係留します。
- シュノーケル、スキンダイビングの時はフロートなどの船から確認しやすいものを持ってはいることを推奨します。
- 砂地が広がっているので巻き上げないようにしましょう。
- 巨大なモンガラが住んでいるエリアがあります。夏の繁殖期のモンガラは特に気象が荒いです。襲われたときは横に逃げましょう。彼らのテリトリーは縦横に一定範囲あるのですが、そこを抜けると襲ってきません。
- 強くはないですが、万座毛の方へ流れていることが多いです。
ルート案①
なかゆくいのルート案①は「なかゆくいの魚網コース」。紫色の線は水面移動で、緑色の線が水中でのルートになります。潜降の目印はブイにしていますが、船があるともう少し早く潜降必要があります。ちなみにエントリーは「海までの最短エントリー」から泳いでいます。もちろんダイヤモンドビーチからも行けます。
潜降後は縦に伸びる根沿いを泳いでいきます。途中にカクレクマノミのいる小さな根があるのですが、今は不在です。センジュイソギンチャクだけ残っています。さらに根をまっすぐ行くとスロープのように徐々に水深が下がっていきます。基本的に根沿いに進めばよいですが、途中からはロープが底をはっているのが分かると思うので、そこからはロープ沿いに泳いでいきます。このロープが漁網までつながっています。
漁網は着底すると-30mまで落ちています。本島周辺でビーチから漁網を見れるポイントはほとんどありません。漁網にはたくさんの生き物が住んでいます。キンギョハナダイ、ミツボシクロスズメダイ、ウミウシ、タテジマキンチャクダイ、以前はオオモンカエルアンコウもいました。探せばもっとたくさんの生き物が見つかるはずです。私はいつもコースの一部にしているのでそこまで深く探したことはありません。水深も深いですしね。しかし私が探し求めている「イソコンペイトウガニ」。漁網には「トゲトサカ」がたくさん付いているので是非見つけてきてください!!
帰り道も同じくロープ沿いに上がって行き、さらに根沿いに泳いでいきます。最初潜降した場所は浮上時に船が来る可能性があるので避けた方が良いです。一番砂地側の根を外側だとすると、内へ内へはいっていくイメージです。水中のルート案で書いているルートは全て通ることが出来るので安心してください。と言っても似たような根が何本も伸び、似たような景色が広がっているので最初から完璧なルートを通ることは難しいです。幸い根は上でも水深3mほどありますので、初めての時は安全停止を終わらせた後は根の上を横切るのが良いと思います。矢印のところまで来ればまず船は来ません。季節によってはカマスの群れやハリセンボンの群れもいます。
ルート案②(5か所のカクレを巡ルート)
ナカユクイには5か所にカクレクマノミがいます。このルートはスキューバで行けるように組んでいますが、スキンダイビングでも十分回れます。スキンやシュノーケリングで回るときはフロートも忘れずにお願いします。
①一番浅いカクレ(ハタゴイソギンチャク)
根の上の-3m辺りにいます。真ん丸の大きなハマサンゴが目印です。ここのカクレは出し入れされている可能性があります。
②一番見つけにくいカクレ(ハタゴイソギンチャク)
①のかくれからまっすぐ沖へ向かい、ブイを越えた根の片隅に②のカクレがいます。センジュイソギンチャクに住んでいます。しかしここのカクレはイソギンチャクが見えにくい場所にあります。水深は-10mほどです。
③キノコの上に住むカクレ(センジュイソギンチャク)
根をグルっと回って行き、同じく-10mそこそこに③のカクレがいます。このカクレはキノコのような根の上でセンジュイソギンチャクとともに暮らしています。ここは水面からでも目視できます。
④今はいないカクレ(センジュイソギンチャク)
一番砂地側の根沿いを泳いでいると④のカクレへ。-9mの丸い小さな根にセンジュイソギンチャクと一緒についています。しかし今は不在です。獲られたのか、どこかへ行ったのか。
⑤一番ビーチから近いカクレ(ハタゴイソギンチャク)
-5mの小さな根にハタゴイソギンチャクとともに⑤のカクレがいます。近くにパイプが通る人工物があったり、時期によってはカマスが群れています。
見れる生き物
カクレクマノミ、クマノミ、ハマクマノミ、ハナビラクマノミ、トウアカクマノミ、アオウミガメ、タイマイ、マダラトビエイ、ヤッコエイ、ナカモトイロワケハゼ(夏限定)、カマスの群れ、ハリセンボン、ハナゴイ、シモフリタナバタウオ、タマン、カエルアンコウ、ゼブラウツボ、ホンソメワケベラ、ウデフリツノザヤウミウシなど
アオウミガメ(沖縄太郎) タイマイ(沖縄太郎) カクレクマノミ(沖縄太郎) シモフリタナバタウオ(沖縄太郎) ムチカラマツエビ コブシメ(沖縄太郎) ゼブラウツボ(沖縄太郎) コバンザメ(沖縄太郎) ヤッコエイ(沖縄太郎) カマスの群れ(沖縄太郎) なかゆくいの魚網(沖縄太郎) なかゆくいの土管(沖縄太郎) なかゆくいの人工物 なかゆくいのサンゴ(沖縄太郎)
ウミガメ情報
ウミガメ遭遇率は高めです。スキンで泳いでいればまず遭遇します。スキューバでも高確率で会えますが、ナカユクイにはウミガメの寝床が2か所あります。とある寝床では最大5匹のカメを見ました。またこのポイントでは本島では珍しくタイマイも見ることが出来ます。タイマイに会えたらラッキーですね。
コメント
みんなの癒しの場所「なかゆくい」。広すぎて地図には書ききれませんでした。私も過去に左へ振ったり右へ振ったりはたまた沖を目指したり。右側のエリアについてはまた書く予定なので今回は沖の様子をご紹介。漁網に行くだけでもかなり遠いですが、そこから先に行ってみました。と言っても下は漁網の時点で-30m着底してしまうとほとんど動けないので-20mぐらいの場所を中層移動で動きました。中層移動のスキルはナカモトイロワケハゼを見に行くときも必須です。沖は結論から言うと泥地です。少しへらべったい根があるぐらいで生き物はほとんど見ていません。中層に浮いていたからかな。一応初めて「ナカモトイロワケハゼ」を見に行ったときには着底して散策もしたのですが、被写体となるものはやはりいませんでした。「チンアナゴ」や「ヒレナガネジリンボウ」なんかがいないかなと思ったのですがそううまくは行きません。やはりそういう生き物がいるところは先人たちが先に発見しポイントとなっているのですね。誰かしらは過去に私と同じように沖に出ていると思いますので側に注目されていないというのはそういうことなのでしょう。1つ見所があるとすればこちらにも「トウアカクマノミ」が住んでいます。これも中層から見ていたのでおそらく-35m位。しかしなかゆくいには-13mあたりから「トウアカクマノミ」を見ることが出来るのでわざわざ見に行くことはないと思います。ナカモトイロワケハゼ近いと言っても、見たついでに見に行くのは距離と深さの関係から無理だと思います。
過去ログ集
潜り仲間の情報
・Hitoiki-フリーダイビング&シュノーケリング
・沖縄シュノーケリング by yoshinouchi
・僕とダイビングfrom沖縄