バディ


ダイビングをするにはバディが必要です。安全に潜るために必要なシステムですが、バディがいることで得られるのは安全性それだけではありません。今回は「バディ」について1つ記事を書きました。

バディ
バディ

目次

バディって?

バディは海の中で一緒に行動する「仲間」です。「海猿」を見ていた方はイメージしやすいと思いますが、作中でも常に二人一組で訓練を受けていたと思います。訓練だけによらすダイビングは安全に楽しむためにもバディは必須なんですね。そしてセルフダイブはバディダイブなのです。

バディがいること

バディがいることで得られるのは安全性だけなのでしょうか。いいえ違います。それ以外にもバディがいることの良い影響はいくつかありますので解説していきます。

3.安全性

まずは「安全性」。バディがいることで不測の事態に対応できます。エア切れやパニックはバディがいないと対処が難しいですね。特にパニックに関しては抑制という意味でもバディの存在は大きいです。ほかにもEn、Exで助け合ったり、バディ間でのダブルチェックが出来たり、1人では気付けなかった危険にも気付くことが出来たり、安全性を高めるためバディは必須です。
 その反面バディを道連れにするというリスクもあります。毎回言っていますが、バディに依存するのではなく、助け合うところは助け合い、自分ですることは自分でするということが大事ですね。

2.安心感

信頼できる人が隣にいるだけで安心できる、これは海だけでなく様々な状況に当てはまると思います。安心感は精神的な安全性です。安心感があるだけでエアの消費量は減ったり正常な思考が出来るので、結果安全なダイビングにつながります。

3.発見・知識が広がる

 ダイバーはそれぞれ好きな生き物や好きなダイビングスタイルが違います。いろんなバディと潜ることで、生き物の知識が増えたり、新たな着眼点を教えてもらったり、みるみるうちに発見や知識が増えていきます。そうなると今度は海が楽しくなってきます。海で出会う最初の面白い生き物はバディなのですね。

4.楽しい!!

 とにかくこれに尽きます。とにかく楽しい。珍しい生き物を見つけても一人で騒ぐより、バディと騒いだ方が圧倒的に楽しいです。陸に上がっても写真を見せあいながら、ああでもない、こうでもないと海談議に尽きることはありません。ダイビングを120%楽しむためにもバディは必須です。

バディシステム

バディを組むのは良いですがただ一緒に潜れば良いのかと言われるとそうではありません。ここではバディのシステムについて解説します。

1.バディは信頼できる人

 バディを組む時に一番大切なのは「信頼感」だと思います。信頼感は互いのことをよく理解しているから生まれてくるものです。水中での精神の安定は海を安全に楽しむためにすごく大事な要素です。

2.バディ間距離は息堪えで届く距離

バディは互いを助ける存在ですから、何かあった時に対処できる距離に居ないといけません。一般的に言われているのは「息堪えで届く距離」です。空気が吸えなくなってもバディに助けを求められる距離ですね。近すぎると逆にストレスになりますし、遠すぎても不測の事態に対処できません。もっとも透明度が悪い場合は互いに目視できる範囲で居ないといけません。

3.バディチェック

 一口にバディチェックと言っても多岐にわたります。バディに異変がないか、器材に異変がないか、危険の感知などバディだからこそ気付けることがたくさんあります。定期的にバディチェックをすることでバディのロストも防げますね。ほかにも中性浮力のとり方やフィンキックの仕方などを共有することで互いにスキルアップもできます。そしてバディ間でハンドサインを決めたり、緊急時の対応を確認しておくこと、見たい生き物を共有しておくことも大事です。

4.ロストした場合

ダイビングをしていると起こりうるのがバディのロスト。透明度が悪かったり、写真に夢中になているとロストしやすいです。では実際にロストした場合どのような対処をすれば良いのでしょうか。一般的には「1分間周囲を探し、見つからなければ浮上」です。この時安全停止は行いませんが、浮上速度は守ります。無減圧潜水では安全停止がなくても理論上減圧症にならないとされています。普段のダイビングでは安全停止を行うことでより減圧症のリスクを下げますが、緊急時には行いません。ただし、浮上速度は守りましょう。減圧症のを引き起こす最大の要因は浮上速度違反だと言われています。

バディを探す

 さてバディについて書いてきましたが、最後はバディ探し。そもそも周りにダイビングしている人はいないし、そう簡単にバディなんて見つからないよ・・・。という声にお応えし、バディ探しのコツについてもまとめました。私も最初はバディが皆無のところから始まりました。しかし今ではたくさんのバディに囲まれてダイビングを楽しんでいます。私の実体験も交えて書きますので少しでも参考になればと思います。

1.SNS

今はだれとでも繋がれる時代です。バディ探しでSNSを使わない手はありません。しかし簡単に繋がれますが、相手の素性が分からないという不安もありますので上手く扱わないといけません。
 見ている感じだと、ダイバー同士はFacebookでつながることが多いように思います。ダイビングで検索すると数千人単位で情報交換を行っているグループがいくつかあります。そこからバディを見つけたという方も私の周りに数人いますので、まずはそこに参加して様子を見ると良いと思います。
 Instagramからバディを見つけたという人も私の周りには少ないですがいます。私もたまに連絡をいただきますが、その際は相手の投稿を見てスキルやスタイルを推し量るようにしています。ということは逆に言うとSNSにあげている写真が自分のスキルやスタイルの説明にもなるんですね。

 連絡をとるときにこれぐらいは情報ほしいな~というものを私の潜り仲間が書いてくれました。とても参考になると思います。「※」は補足です。

「セルフ初心者です。経験本数は5本、ナビゲーションには自信がありませんがセルフしたいと思っています。エアも40分10リッター平均です(※ほとんどのダイビングが10Lで潜水時間40分~50分で収まります。エアの消費がどんなものかを聞いています。)。バディを探していますが、私に合わせてくれる方いませんでしょうか?一本先行ナビしていただけると助かります」。

もちろん最低限のマナーとリスペクトは必須です。

2.現地

 私のバディには現地で仲良くなった方もいます。海の情報を聞くという名目の元話しかけ、その場で連絡先を交換したり、逆に話しかけてくださる方もいます。SNSよりかは相手の素性が分かりますし、なにより相手もセルフで潜っているのが分かるので安心です。私もおしゃべりは苦手なので、話しかけやすそうな人にしか話しかけませんが、今のところ変な出会いはありません。しかし共通の趣味を持つ人と話しているとやはり楽しいもので、これはバディ探しの醍醐味かもしれませんね。特に沖縄のセルフダイバーはおかしな人が多いので(良い意味で!!)、いろいろ話を聞いてみると面白いかもしれません。

3.バディのバディ

 私のバディで最も多いのがこのパターンです。バディがバディを呼びどんどん仲間が増えていきました。このパターンだとスキルや人柄が保証されるので一番安心です。何よりも最初は共通の知り合いも交えて潜ることになるのが良いですね。初っ端見ず知らずの人と潜るのはやっぱり怖いですよね・・・。

4.ブログ

これはあまり参考にならないかもしれませんが一応。こちらは成果が出るまでになかなか時間がかかります。特にセルフダイビングとなるとターゲットはかなり絞られます。しかし書いていると見てくれている人もやはりいて、ここからのつながりもちらほらいます。そしてこのブログが役に立っているのは、私のダイビングの証明になっていることです。先ほどSNSの投稿は自分のダイビングの説明になると書きましたが、ブログは続けるとより強力な武器になります。結果このポイントマップにもつながってますしね。

まとめ

 バディとはからバディの探し方まで書いてきました。ダイビングをより安全により楽しむためにはバディが必要だということが分かっていただけたと思います。人と人なので信頼できるバディを探すのは簡単なことではありませんが、そこも含めてセルフダイビングの楽しみだと思います。たくさんのバディと繋がってもっともっと海を広く楽しんでくださいね。


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