【沖縄本島中部】恩納ポイント


恩納ポイントの水中マップ
恩納ポイントの水中マップ
  • 所   在  恩納村恩納(那覇空港から1時間30分)
  • 水   深  -2m~-25m
  • 風 向 き  南東~東風
  • 透 明 度  10~20m
  • 難 易 度  初心者から
  • ト イ レ  無し
  • シャワー   無し
  • エントリー  ビーチ(岩場、サンゴ)
  • 見   所  サンゴ、カメ、地形、アーチ
  • 陸の方向   100度

ポイント情報

 恩納村にある「恩納ポイント」。「アポガマ」とよく混同されるポイントです。私もブログではアポガマと紹介しているのですが、ここでは「恩納ポイント」で統一します。と言いつつもグーグルマップで見るとバッチリ観光名所としての「アポガマ」がありますから、ポイント名にこる必要はありません。
 ここの見所はクレバスやアーチと言った地形。沖に向かって何本も太い根が伸びているのでそこの間を自由自在に泳いでいくのが本当に楽しいです。また地形だけでなく、ネムリブカカメの遭遇率も高め。浅場にはテーブルサンゴがびっしり、水深を下げると塊状サンゴがそこかしこにあります。また魚影も濃く南国の多種多様な魚を見ることが出来ます。ガマの陰は波が遮られ穏やかなため、家族連れが海を楽しんでいる場面も良く目にします。
 恩納ポイントは毎年水難事故が起こっているダイビングポイントでもあります。起きている事故は事前に知っていれば防げるものばかり。それについても解説しますので是非参考にしてください。

駐車場とエントリー

恩納ポイントの駐車スペース
恩納ポイントの駐車スペース

恩納ポイントでは、車は路肩(オレンジのゾーン)に止めます。地元住民の生活道路ですから一列に縦列駐車で止めるようにしましょう。器材のセッティング、ダイビングの準備をする時も車と縦に並んで行いましょう。
 準備が出来たら今度はエントリー口まで歩いていきます。林の間には小さな小道があります。ここはかなり滑りやすいうえに足元もかなり悪いです。雨の日の後は最悪。ダイビングブーツは間違いなくドロドロになります。しかし、今はその小道に一定の間隔でブロックが置かれています。かなり歩きやすくなってはいますが多少のグラつきはありますので注意して進みましょう。
 林を抜けて、手作りの階段を慎重に降り、見える景色は琉球石灰岩の生み出すガマと青い海。私も初めて行ったときはその美しい差に感動しました。エントリー口までは小さな岩がゴロゴロしている場所を歩きます。ここもやはり足をくじく原因になる場所でもあるので急ぐのは禁物です。

注意事項

  1. 駐車スペースは限られます。対向車が通れるだけの道幅は確保しておきましょう。
  2. 器材のセッティング、準備は車の前後で行いましょう。
  3. エントリーまでの小道は足場が悪いです。注意して進みましょう。
  4. 恩納ポイントでは毎年水難事故が発生しています。特にリーフカレントには注意しましょう。
  5. 浅場はサンゴの群生が立派です。エントリーは注意しましょう。
  6. 万座毛方面へ流れのあるポイントです。状況判断をしっかりしましょう。

水難事故について
 恩納ポイントは毎年水難事故の起こっているポイントです。特に多いのがリーフカレントに巻き込まれる事故。リーフカレントとはリーフの切れ目に流れが集まり、結果沖に向かって強い流れが発生する現象のことです。納ポイントは頻繁にリーフカレントの発生するポイントです。詳しくは下記の記事でも解説していますので参考にしてください。

恩納ポイントのリーフカレント
恩納ポイントのリーフカレント

で本題に戻ります。ズバリ恩納ポイントで水難事故を防ぐ方法は2つあります。

①荒れた海に入らない
 当たり前のことと思うかもしれませんが、これに尽きます。ここだけによらず全ての海に共通して言えますね。先にリーフカレントについて触れましたが、それは荒れた海に入った痛すぎるおまけみたいなものです。実際ここでの事故も荒れた日に入った結果リーフカレントに巻き込まれたというものがほとんどです。本気を出したリーフカレントは本当にヤバイデス。

②干潮向かいの時間帯は注意
 干潮に向かう時間は潮が引いていきます。この時もリーフの切れ目ではリーフカレントが発生します。特に「大潮」の時には警戒が必要です。

ルート案

恩納ポイントのルート案
恩納ポイントのルート案

恩納ポイントのルート案。ガマの隣からエントリー。干潮の時は水路まで歩いて行けます。

  1. 水路で潜降し、ガマ寄りの壁に沿って沖へ向かいます。するとすぐに狭いクレバスが見えてきます。クレバスの間を進んでいくと良い感じに水深が下がっていきます。少し開けた場所に出ると左手に中層ブイが見えます。これは帰りの目印になります。
  2. クレバスの先にあるのはとても写真映えのするアーチ。水深は-18mほどです。さらに少し進むと岩陰に「ハナゴンべ」が数匹暮らしています。その先には目印となる真ん丸なテーブルサンゴが-20mにあります
  3. ここから水深を上げつつ右回りでオーバーハング&アーチへ。途中には明らかに不自然な突起があり、良い目印になります。オーバーハングの奥は通路になっていますが、狭すぎるため通り抜けるのは不可能です。ちなみにこの近くにもハナゴンべがいました。オーバーハングから右に目をやると次は短めのアーチ。ここはバッチリ通ることが出来ます。アーチを通ってからは最初に見たブイの方へ戻っていきます。
  4. 中層ブイまで戻ってきたら、今度は最初通ったクレバスの1つ隣のクレバスに入ります。後はクレバスを通って陸の方向へ。
  5. 最後にはまた小さな二又アーチがあります。ここも少し複雑な地形になっていますので探検してみると面白いです。最後は潜降した場所に戻って安全停止。浮上して水面移動で陸まで戻ります。

見れる生き物

ハナゴンべ、クマノミ、ハマクマノミ、ハナビラクマノミ、ハタタテハゼ、アカマツカサ、グルクン、ミツボシクロスズメダイ、ニシキフウライウオ、ヒレナガカンパチ、ネムリブカ、アオギハゼ、ヒメアオギハゼ、アオウミガメなど

ウミガメ情報

 ウミガメ遭遇率は高めです。しかし泳いでいる姿はあまり見ません。サンゴの陰で休んでいる姿を見る方が多いです。休んでいると背景に完全に同化してしまうので見つけるのが難しいですが、恩納ポイントの休んでいるカメはゆったりしている個体が多いです。

コメント

 私も何度もお世話になっている恩納ポイント。根が縦に何本も走っており深いクレバスがたくさんあります。時間があれば1つ1つどんな景色が見れるのか確かめて行きたいものです。相変わらず開拓は好きなのでこのポイントも沖を目指したことがあります。と言っても水深はあまりとらずに30m前後でストップ(着底すると35mぐらい)。沖は平たい根がちょこっとありました。当時は生き物が住んでいそうな丸い根を目指したので不発でしたが、底を見ればアケボノハゼ居ないかなと思ったり。聞いた話では-35mはまだ「ハタタテハゼ」のテリトリーとのこと。まあ隣のホ―シューでも生息するのは-45m付近ですからまだまだ水深は落とさないといけなそうです。このポイントに来るときはおおよそ同じコース取りをするのであまり広げられていないのが実情。面白い地形や生き物がいればまたご教示ください。 
 恩納ポイントではスキンでも何度もお世話になっています。浅場のサンゴは圧巻ですし、水中マップには描ききれませんでしたが大小さまざまなアーチがあります。アーチを探しながら潜るのは楽しいです。恩納ポイントは少し泳げばホ―シューに到達しますが、時に強烈な流れになっていることがあるので注意が必要です。スキンでカメをよく見るのは恩納ポイントからホ―シューまでの間です。

過去ログ集

ポガマ スキューバダイビング ログ186
アポガマ スキューバダイビング ログ116
アポガマ スキューバダイビング ログ110
アポガマ スキューバダイビング ログ90

アポガマ スキンダイビング ログ67

アポガマ スキューバダイビング ログ46
アポガマ スキンダイビング ログ65
アポガマ スキューバダイビング ログ38
アポガマ スキューバダイビング ログ37
アポガマ スキンダイビング ログ57
アポガマ スキューバダイビング ログ25
アポガマ スキューバダイビング ログ12

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