【沖縄本島南部】山城海岸
山城海岸のルート案
【沖縄本島中部】トライアングルホール
【沖縄本島中部】ユーバンタ浜
【沖縄本島中部】万座ドリームホール
- 所 在 恩納村瀬良垣(那覇空港から1時間30分)
- 水 深 -5m~-30m
- 風 向 き 南東~東風
- 透 明 度 ~20m
- 難 易 度 中上級者
- ト イ レ なし
- シャワー なし
- エントリー ボート
- 見 所 地形
ポイント情報
恩納村は万座毛にある本島周辺人気No.1地形ポイント。ボートオンリーですが、ダイビングに慣れてきたら1度は潜りたいポイントですね。
リーフエッジに小さな亀裂があり、そこに入ると5mから25mまでまっすぐ縦穴が続きます。縦穴は周囲が狭く、上手くバランスを取らないとタンクや機材を壁にぶつけてしまいます。縦穴の先はフラスコのような形のホールになっており、入り口から射し込む光以外は明かりがなく本当に真っ暗。ライトは必携です。頭上は地形で覆われ完全にケーブダイブになります。内部には鍾乳石もあり、昔は陸上だったことがうかがえます。内部から入り口を見ると射し込む光が幻想的で、ここも見所の一つです。縦穴、ホールと続いて、最後は横穴を通って出口に向かいます。出口までの通路は2本ありますが、どちらも狭く砂が溜まっており巻き上げないように注意が必要です。通路を抜けるとその先はあの有名な光景。真っ青なブルーのシルエットにハタンポが乱舞します。1度見ると忘れられない景色になること間違いなし!!ここでパチパチと記念撮影。場所によっては「ピ〇チュー」のような形になっています。しかしこの時点で水深は-25mほどあるので長居はできません。穴を抜けると-40mまで落ちるドロップ。潮通しが良くグルクンやカスミチョウチョウウオなど多種多様な魚が群れ、ツムブリやイソマグロと言った回遊魚も現れます。もちろんイソバナもありますがドリームホールを抜けた後に行くにはダイブプランに無理があるのでほとんど行きません。-35m付近にもスミレナガハナダイが生息し、-40mで着底するとチンアナゴやニシキアナゴも住んでいます。
駐車場
ボートポイントなので駐車場はショップ指定の場所になります。
注意事項
- ホールまでの縦穴、ホールからの通路はどちらも非常に狭いです。
- 内部は真っ暗です。水中ライトは必携です。
- 底は砂が溜まっています。巻き上げないように注意しましょう。
- 真っ暗なため水深の感覚が分からなくなります。ホールの出口でも-25mほどありますので長居は注意です。
- 出口からは-40mまで落ちるドロップです。中性浮力は必須です。
- 時に流れが速くなります。
水中マップ
見れる生き物
スミレナガハナダイ、ハタンポ、アカマツカサ、スカシテンジクダイ、ハダカハオコゼ、ハナミノカサゴ、キンギョハナダイ、アカモンガラ、カスミチョウチョウウオ、グルクン、ツムブリ、イソマグロ、アオウミガメ、マダラトビエイ、ネムリブカ、ピグミーシーホース、イセエビ、オラウータンクラブ、チンアナゴ、ニシキアナゴ、各種ウミウシなど
ウミガメ情報
ドロップを出た後では運が良ければ出会えます。少し北側の窪みで寝ているのを見たことがあります。
コメント
私も数回潜ったことがあるポイントです。ドリームホールを楽しむのでドロップにあるイソバナや-40mの海底までは降りたことはありません。めちゃくちゃ楽しい地形があるとは分かっているのにそれを置いてまで海底に行くのは、数か月に1回しか行けない私からすると何とももったいない選択でした。しかしこうやって情報を出すのであればしっかり確認しておくべきだったと。ドリームホールではなく海底にまで行っているダイバーも見たことがあるので、案内しているショップはあるのでしょう。-40mまで降りてからドリームホールを逆走すれば両方楽しむのも不可能ではないですが、まずそんな案内の仕方はしないでしょうね。見れる生き物はチンアナゴやニシキアナゴ、ピグミーシーホースも列挙していますが、これらは私が見たものではなく目撃情報のある生き物たちです。しかし居ても全然不思議ではないので、近くに潜りに行った時は是非探しに行って情報共有していただきたいです!!
【沖縄本島中部】残波岬
- 所 在 読谷村宇座(那覇空港から1時間30分)
- 水 深 -5m~-50m
- 風 向 き 南~南東
- 透 明 度 15m以上
- 難 易 度 中上級者向け
- ト イ レ あり
- シャワー なし
- エントリー ビーチ(サンゴ礁)
- 見 所 大物(GT、ネムリブカ、ナポレオンフィッシュ等)、マクロ、カメ
- 陸の方向 120度(目安)
ポイント情報
読谷村にある観光地としても有名な「残波岬」。断崖絶壁から望む青い海は恐怖感すら覚える色と景色です。そういったものに限って人を魅了するのですから不思議ですよね。集まった観光客の視線を感じながら潜るこのポイントは、沖縄のセルフダイビングポイントでも屈指のハードポイントとなっています。
エントリーまでは、タンクを背負ってから5分ほど足場の悪い場所を歩きます。初見でエントリー場所まで行くには難易度が高いので、まずは下見していくことをお勧めします。そしてエントリー後の海の中は・・・。目の前に広がるダイナミックな地形!!ここからの楽しみ方は人それぞれで、そのまま深場のGT(ロウニンアジ)に会いに行く人、大きく回って水路や渓谷、アーチなどの地形を楽しむ人、ピグミーシーホースやウミウシなどのマクロを楽しむ人、本当に千差万別です。他にもネムリブカやナポレオン・フィッシュ、さらにはクジラが近くを通ることもあります。しかしこのポイントは流れや濁りがあることも多い場所です。楽しむ水深も必然的に深くなっていきますので、残圧やダイブプランの管理も重要、エントリーからエグジットまで気が抜けないポイントです。中性浮力も必須であり、総合的に見て中上級者向けのポイントになります。正しい海況判断をしないと簡単に命の危機にさらされますので細心の注意が必要です。「恩納ポイント」に比べて事故が少ないのはエントリーまでの道のりが険しいこと、シュノーケリングでは楽しみが少ないことが幸いしているのかもしれません。
駐車場やトイレも完備されていますが、ダイバーだけでなく観光客、釣り人、さらにはサーファーまで多くの人が使いますので潮や泥で汚すことのないように綺麗に使いましょう。猫ちゃんも住んでいるので撫でてあげてください。
駐車場
広々とした駐車場ですが、夏には多くの観光客も訪れます。ダイバーだけの場所ではないのでマナーを守って使いましょう。
注意事項
- 流れや濁り、水深、中性浮力、残圧、ダイブプラン、エントリー、エグジット等あらゆることに注意が必要な中上級者向けのポイントです。
- 潜っている数十分の間にも海況が大きく変わることがあります。
- エントリー場所まで行くのも初見では難しいです。最初は慣れた人に案内してもらうのが無難でしょう。エントリー、エグジットは軽いロッククライミングです。
- 釣り人がいます。
- 駐車場はマナーを守って使いましょう。
ルート案
今回水中マップに書いている範囲でも正直曖昧な部分はかなりあります。大枠の地形として参考にしていただけると幸いです。
- ①からエントリーする場合はジャイアントストライドエントリーになります。潮汐、波の周期によっては下の段差に体をぶつけかねないので、不安な方はエグジット場所の⑦からエントリーするのが良いです。最後エグジットの際にしばしば露出岩の方に行ってしまうことがあるので地形をよく確認しておきましょう。
- 潜降後正面の岩まで降りていきます。-18mから縦穴が2つあるのでそこから岩の下に潜っていきます。着底後下から上を見上げるとWアーチになって綺麗です。
- 岩の下に潜り込むと出口が2つあります。この場所自体は3か所から入ることが出来ます。ここでもネムリブカやGT(ロウニンアジ)の目撃情報があります。中は真っ暗なので水中ライトは必須です。頭上に注意を払い、ファーストステージやタンクを傷つけないようにしましょう。
- 外に出てからは岩と岩の間が水路のようになっているのでそこを通って、少し沖に見える大きな岩を目指します。水路の壁もよく見るとさまざまな生き物がいます。
- GT(ロウニンアジ)の住処の1つです。運が良ければ会うことが出来ます。堂々としており恐怖すら覚えます。ここで水深は-35mまで落ちます。
- ここからピグミーを探しに行くルートやさらに地形を楽しむルートもあるのですが、私の水中マップの描ける範囲はここまでなのでエグジット場所に向かいます。それでも最初は余裕を持って上がるのが良いですね。
- 安全停止後入り江の中まで入ってエグジットします。しばしば露出岩の方に行ってしまうのでエントリーの時に地形をよく確認しておきましょう。陸の方角は120度と書いていますが、あくまで目安です。残波岬はエントリー・エグジット場所が限られるので地形を見ながら進むのが良いと思います。
見れる生き物
ロウニンアジ(GT)、ピグミーシーホース、ナポレオンフィッシュ、カクレクマノミ、ハナビラクマノミ、クマノミ、ツムブリ、イソマグロ、アオウミガメ、ホシカイワリ、ネムリブカ、カスミチョウチョウウオ、グルクン、ボブサンウミウシ、ヨセナミウミウシ、シンデレラウミウシなど各種ウミウシ、コマチコシオリエビ、オルトマンワラエビ、エクレアナマコなど
ピグミーシーホース GT(ロウニンアジ) カクレクマノミ コマチコシオリエビ エクレアナマコ ハナビラクマノミ ムラサキウミコチョウ ヨセナミウミウシ コンペイトウウミウシ キスジカンテンウミウシ ホシゾラワラエビ 残波の縦穴 残波のWアーチ 残波の横穴 残波の地形 残波の地形 エントリー場所の地形 エントリーまで 穏やかな残波
ウミガメ情報
ウミガメ遭遇率は低め。私はあったことがありません。しかし目撃情報もあるのでどこかしらにはいるのだと思います。
コメント
私もそこまで開拓しきれていないポイントなので水中マップも私の分かる範囲しか書いていません。今後さらに範囲を広げていく予定です。
残波岬は本当にベタな日は少ないです。外洋に面しているだけあって、いつでも波がある印象。今となっては慣れましたが、最初はちょっとした風浪でも砂辺や真栄田岬とは違う緊張感がありました。沖縄でもトップクラスに海況判断が大切なポイントだと個人的には思っています。
GT(ロウニンアジ)に関して、今回紹介した水深35mの住処以外にも40m、60mと知る人ぞ知る住処があるようです。如何せん深いのでそこまで探索しきれてはいませんが、見つけてもここで紹介するかは微妙なラインですね。そしてピグミーシーホースもこのポイントの名物なのですが、何といっても残波のピグミーは浅い!!水深20mから見れてしまうので、じっくり写真を撮りたい人には本当にお勧めです。ちなみに過去には水深13mから発見されたこともあるそうです。
まだまだ知らないことだらけの残波岬です。この記事を書く際にたくさんの動画や画像を見ましたが、将来的にはそれらを網羅した迷路のようなマップにしていきたいと思います!!