【沖縄本島中部】真栄田岬
真栄田岬
- 所 在 恩納村真栄田岬(那覇空港から約1時間)
- 水 深 ~40m
- 風 向 き 南西
- 透 明 度 10~20m
- 難 易 度 初心者から上級者まで
- ト イ レ 有り
- シャワー 有り
- エントリー ビーチ(階段)、ボート
- 見 所 青の洞窟、ハゼ、マクロ、ディープ
- 陸の角度 230~240度
ポイント情報
沖縄で一番有名なダイビングポイント。シーズン中は毎日人で溢れ、込み具合はテーマパーク並みです。岬の上から見る青い海は「THE沖縄の海」で、ダイバーだけでなく多くの人を魅了します。駐車場(1時間毎に100円)、シャワー(200円1分30秒ほど)、トイレ、コインロッカー(100円)、ドライヤー(100円)が設置されているだけでなく、「みーぐすい うみかぜ」「cwan cwan」「琉球海専」といった小売店もあり、施設内で昼食をとることも出来ます。ほかにも西海岸の海を一望できる展望台、綺麗な芝生が広がる広場、多目的スペース、遊歩道があり楽しみはダイビングだけではありません。二輪車、原付は駐車場代は無料です。
ダイビングポイントとして充実しており、有名な「青の洞窟」をはじめ、深場にはハゼ場、沖には「馬の瀬」と呼ばれる根、壁沿いにはマクロが充実しています。ルート次第では中性浮力が必須のポイントです。ルート案の初心者コースではなるべく中性浮力の必要ないようにルートをとっています。またスキューバだけでなく、シュノーケルでも楽しむことが出来ます。海に入ればロクセンスズメダイやオヤビッチャなどの餌付けされた魚が迎えてくれます。「青の洞窟」はシュノーケルの方が行きやすいですし、探せば穴潜りポイントがたくさんあります。海の状況はライブカメラから確認できます。開かれた海ではありますが、インストラクターがついていなかったり、見るからに装備が不十分である場合海に入るのを止められることがあります。
数年前の海水温の上昇でサンゴの白化が進み、浅場のサンゴの大多数が死滅しました。徐々に復活してきてはいますが、今度は観光客が増えたことにより、一部生えなくなってしまっています。それだけでなく日焼け止めクリームもサンゴにダメージを与えると言われています。事情が分からないだけに仕方ない部分もありますが、このサイトを見た方だけでも気を付けていただきたいと思います。サンゴに優しい日焼け止めも存在しますので、リンクを張っておきます。
駐車場
180台分の駐車スペースがあります。利用料金は1時間100円。180台駐車できますが、6月頃になると徐々に込み始め、7月に入れば駐車場は満杯。8月、9月も同じような状況が続きます。この時期は7:00の駐車場利用開始と同時に行ってもたくさん車が並んでいます。駐車場利用開始時間はシーズンで違うので下にまとめます。
3月 7:00~18:00
4月 7:00~18:30
5月~ 9月 7:00~21:00
10月~2月 7:00~17:30
注意事項
- シーズン中はとにかく人で込み合います。特に着替えの時はスペースを分け合いながら使用しましょう。
- 階段は右側通行で、あがってくる人優先です。
- エントリー口は凸凹しており、さらに滑りやすいので注意しましょう。凸凹に足を入れると滑らずにすみ、体も安定します。
- 真栄田岬は旗で海況が分かります。干潮に合わせて黄色旗になっている場合もあるので、潮汐と海況は自分でも見ておきましょう。
- 海況が急変する場所です。風向きの変化には注意しましょう。風向きが変わる1時間前には赤旗になっていることがあります。
- 浅場の塊状サンゴも生きています。踏まないように気を付けましょう。
- 青の洞窟内も右側通行です。
- ボートがかなり近い場所に停泊するので注意しましょう。特にスキューバの時は頭上に注意が必要です。
- シャワーは1回200円で1分30秒ほど利用できます。
真栄田岬の旗
真栄田岬はライブカメラで海況を見ることが出来ます。またそれだけでなく旗の色からも判断することが出来ます。
真栄田岬のライブカメラはこちら。
・青旗 海況抜群‼!海に入ることが出来ます。
・黄旗 海況は微妙だけど入れるよ!!干潮の時間帯だけ黄旗という場合もあります。
・赤旗 入っちゃダメ!!ゲートも封鎖。
ルート案①(ハゼ場)
真栄田岬の岬側、「ツバメウオの根」の沖の-30~-35m付近には「ヤシャハゼ」や「ヒレナガネジリンボウ」「ホタテツノハゼ」と言った各種ハゼや「チンアナゴ」「ニシキアナゴ」が住んでいます。ただし水深が深いので長居は禁物です。深場なので水底が薄暗くなっています。そのため生き物を見つけるには最初は慣れが必要になります。
ハゼ場を楽しんだ後はツバメウオの根をグルっと。この根にはウミウシがたくさん付いているので探してみると面白いです。この根とドロップの間は水路のようになっており、ここの-10m付近にはアーチもあるので潜って楽しむことが出来ます。ちなみにツバメウオの根には、今はツバメウオはいません。
ルート案②(馬の瀬)
ルート案③(青の洞窟)
見れる生き物
クマノミ、ハマクマノミ、カクレクマノミ、ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、チンアナゴ、ニシキアナゴ、ホタテツノハゼ、リングアイジョーフィッシュ、アオウミガメ、グルクマ、アカマツカサ、リュウキュウハタンポ、モンツキカエルウオ、ウデフリツノザヤウミウシ、オキウミウシなど
ウミガメ情報
真栄田岬のウミガメ遭遇率は低めです。しかしスキューバでは沖の根に行くと高確率で会うことが出来ます。また早朝ではシュノーケリングでも遭遇率高めです。人が増えるとカメも居なくなってしまいます。
コメント
たくさん見所のある真栄田岬。楽しみ方は人それぞれです。「青の洞窟」の知名度は言わずもがな。これはこれで1つ記事を書こうと思います。私のおすすめは早朝。人が誰もいない、朝の静まり返った穏やかな海は疲れを浄化してくれます。ハゼ場は-30mからの深場です。「ホタテツノハゼ」は沖縄本島では真栄田岬でしか見ることが出来ません。マクロは岬の方のエリアが充実しています。まだまだ広い真栄田岬。水中マップを書いていると海の知らなさを痛感させられます。いると噂だけ聞く生き物もたくさんいます。スキューバではまだまだ知らないことだらけですが、スキンでは一通り泳いで回っています。裏真栄田から真栄田岬までの700m、真栄田岬からマリブビーチまでの1.2kmは全て泳ぎました。その中で分かったこと、ここでは真栄田岬からマリブビーチの1.2kmについて書きます。
青の洞窟以降もドロップ地形が続きます。マリブビーチと青の洞窟の中間あたりにはブイが浮いており、もしかしたらなにかポイントになっているのかもしれません。しかし、そこまでスキューバで行くには遠すぎるし・・・。マリブビーチに近づくにつれて透明度は悪くなっていきます。地形もそこまで行けば、ドロップではなくなります。一通り見た中で楽しめるのは中間のブイの辺りまで。穴潜りポイントは青の洞窟を過ぎた辺りにちらほらありました。おそらくこの辺りはスキューバよりもスキンの方が楽しめると思います。ちなみに私と一緒にカヤックも往来していました。
過去ログ集
【沖縄本島北部】崎本部(ゴリラチョップ)
- 所 在 本部町 崎本部緑地公園(那覇空港から1時間30分)
- 水 深 3~10m
- 風 向 き 北西~北
- 透 明 度 10~20m
- 難 易 度 初心者から
- ト イ レ 有り
- シャワー 有り(3分100円)
- エントリー ビーチ(階段)、ボート
- 見 所 砂地、マクロ、ソフトコーラル
- 陸の方向 (ゴリラチョップ岩へ)70度くらい
ポイント紹介
崎本部、もしくはゴリラチョップと呼ばれるこのポイントは初心者から楽しめるポイントです。水深も浅く、駐車場も整備されています。また緑地公園の建物の中にはシャワー(3分100円)、トイレ、更衣室も完備されているのでまさにダイバーのための施設です。沖縄でここまでそろっている場所はほかにはありません。崎本部緑地公園内にあるこのポイントの近くには新たに大型クルーズ船が停泊する港が出来ました。その関係で沖に行ける範囲も限られます。泳げる範囲はロープが海底に設置されています。
マクロが充実しているこのポイントはカエルアンコウからニシキフウライウオ、ハダカハオコゼと探せばなんでも出てきます。マクロ派からするとまさに天国のような場所です。しかもそのどれもが-10mない場所に居るのでとってもヘルシー。長居しすぎないように注意が必要です。ほかにも沖に出っ張る根の上はソフトコーラルがぎっしり生え、崎本部緑地公園からもう少し南へ下るとハードコーラルも結構生えています。そのためスキューバダイビングだけでなく、シュノーケリングでも十分楽しめる場所になっています。砂地もとっても綺麗で癒しのポイントになっています。10月頃になるとイワシの群れが爆発しますが、それもこのポイントの見所のひとつです。別名で「ゴリラチョップ」と呼ばれていますが、これはビーチにある大きな岩がゴリラがチョップしているように見えることに由来します。
最近は「ウデフリツノザヤウミウシ」が大量発生しているようです!!しかし私が潜っていた時は全く見たことがありません。一体全体どこからやってきたのか・・・。不思議です。
駐車場
駐車場は2か所あります。1つ目は崎本部緑地公園の施設内。駐車場は広いですが、営業時間は9:00から16:00までです。閉館1時間前からアナウンスが流れます。2つ目は国道449号線沿いで崎本部緑地公園の手前左手にあり、6台ほどが駐車可能です。「ゴリラチョップの駐車場」で検索すると一発で出てきます。
注意事項
- 遊泳可能範囲に注意しましょう。泳げる範囲は海底にはロープが張ってあります。
- 崎本部緑地公園の駐車場の利用時間は9:00~16:00です。ゴリラチョップの駐車場には時間制限はありません。
- シャワーは最初は冷水しか出ません。先に使った人がいると温水で出てきます。
- ボートは近くまで入ってきます。シュノーケリング、水面移動中は注意が必要です。
- 階段は下の方が滑りやすくなっているので注意しましょう。
- 砂を巻き上げないように注意しましょう。
ルート案(双子岩へ)
- Enは階段があるので楽ちん。下の方が滑りやすくなっているのでそれだけ注意しましょう。テトラポット沿いに泳ぐと徐々に水深が深くなるので良いぐらいの場所で潜降。
- 根の間を通りながらまっすぐ砂地を下りていきます。ある程度行くとロープが見えてくるので、ぶつかったらロープ沿いに泳いでいきます。ちなみにロープの向きは名護湾へ170度方向に張ってあります。
- 双子岩はロープの内側、少しビーチ寄りです。ロープ沿いに進み続けると見逃す可能性があるので、ロープを目視しながら少し内側を泳ぐと良いと思います。180mほど離れているのでそれなりに距離があります。双子岩には「キンギョハナダイ」や「ミツボシクロスズメダイ」が群れているので近づくと分かると思います。昔は1つの岩だったらしいのですが、今は真っ二つに割れています。生き物はほかにも「オニダルマオコゼ」や「スザクサラサエビ」「アカシマシラヒゲエビ」「ソリハシコモンエビ」など生き物が豊富です。また双子岩のさらにビーチ寄りには「ハダカハオコゼ」の暮らす根があります。
- 帰り方はいろいろありますが、ルート案では砂地を突っ切っていく方法を書いています。というのもロープそいで帰っちゃうと矢印が重なって見えなくなるという超個人的な問題が発生したためです。一番確実なのはロープを辿ることですね。砂地を突っ切るメリットとしては徐々に水深を上げられるということです。浅いとは言え、同じ深度で長く潜っていると窒素が溜まりやすいですから、それを考慮すると突っ切るルートもありです。170度(350度)でロープが張ってますから360度くらいで帰れば突っ切っていけますね。ちなみに砂地でもウミウシが張っていたり、ちょっとした根にカエルアンコウが居たりするので侮れません。
- ある程度戻ってこれば頭を上げてしまって大丈夫です。ロープさえ越えなければほぼ迷うことはないと思います。角度だけ間違えないようにね☆
見れる生き物
クマノミ、ハマクマノミ、ハナビラクマノミ、カエルアンコウ、ハダカハオコゼ、ニシキフウライウオ、チンアナゴ、キンギョハナダイ、ミツボシクロスズメダイ、オニダルマオコゼ、ヒレオビウツボ、マダラトビエイ、オトヒメエビ、スザクサラサエビ、アカシマシラヒゲエビ、ソリハシコモンエビ、、ウミウシカクレエビ、アオサメハダウミウシ、オオコノハミノウミウシ、トンプソン・アワツブガイ、スミゾメキヌハダウミウシなど
カエルアンコウ(撮影者:沖縄太郎) カエルアンコウ(撮影者:沖縄太郎) ハダカハオコゼ(撮影者:沖縄太郎) オニダルマオコゼ(撮影者:沖縄太郎) ニシキフウライウオ(撮影者:沖縄太郎) ケラマハナダイのオス(撮影者:沖縄太郎) ケラマハナダイのオス(撮影者:沖縄太郎) チンアナゴ(撮影者:沖縄太郎) ヒレオビウツボ(撮影者:沖縄太郎) ウミウシカクレエビ(撮影者:沖縄太郎) スザクサラサエビ(撮影者:沖縄太郎) アカシマシラヒゲエビ(撮影者:沖縄太郎) ソリハシコモンエビ(撮影者:沖縄太郎) オオコノハミノウミウシ(撮影者:沖縄太郎) スミゾメキヌハダウミウシ(撮影者:沖縄太郎) チギレフシエラガイ(撮影者:沖縄太郎) (撮影者:沖縄太郎) デバスズメ(撮影者:沖縄太郎)
ウミガメ情報
私は見たことありませんが、たまに現れるみたいです。遭遇率は低めです。
コメント
中性浮力も必要ないので初心者から楽しめるポイントです。しかし双子岩までは距離があります。エア持ちの悪い方はもしかしたら行って帰るだけになるかもしれません。その場合は水面移動を長くとるなどしながら対処すればよいと思います。崎本部は何も生き物がいる場所は双子岩だけではありません。それ以外にも細かい根が点在しており、それらをよく見るとさまざまな生き物が潜んでいます。例えばギャラリーにあげているオレンジ色のカエルアンコウはルート②の途中に居たものです。このカエルアンコウはサンゴを組み合わせて家に住んでいました。おそらく持ち込まれたものです。対照に茶色のカエルアンコウはオレンジ色のカエルアンコウの近くのヒルモの影に隠れていました。こちらはおそらく天然のものでした。私はこのポイントで過去に3個体のカエルアンコウを見ています。入れ替わりが激しいので、Instagramなどで情報収集してから行くのもありだと思います。
私は過去に-17m辺りまで降りたことがあります。もちろんロープが途切れた先のエリアです。ロープ沿いにまっすぐ進み、起点を作って250度で沖に行ってみました。そこまで行くと砂地というよりは泥に近くなってました。それ以前にもう少し手前で沖出しした時は13m辺りにチンアナゴ畑があったのですが、少しづれているだけでも生息する生き物は違いますね。ヒレナガネジリンボウやヤシャハゼも見つからず。崎本部は13m辺りまでを探索するともっといろんなものが見つかるかなと思いました。と言ってもそこに行くまでがかなり遠いのですが。ちなみに写真のチンアナゴはロープ沿いに居たもので、たまにポツンといることがあります。
過去ログ集